Meyco's thoughts

ただのポエムです

Esinクリエイティブワークショップに参加してきました。

2月28日から3月4日まで、クリエイティブワークショップに参加してきました。

UK在住の世界的に有名なtomatoと言うクリエイティブチームの方々から、映像のワークショップを指導して頂いていました。

詳細はこちら

トルコ語でインスピレーションを意味する Esin は、あらゆるクリエイティビティを刺激し、探求し、応用する学びの場。特定の学生を対象とする美術教育や、座学の場所とは一線を画します。

Esin の前身は、2000~2004年に東京、ニューヨーク、台北、ベルリン、ロードアイランド、札幌、カッセル、横浜で開催された Tomato ワークショップです。多彩な分野の才人たちが世界中から集まり、アイデアの試行錯誤を重ね、新しい発想法と出会い、濃密な経験を共有しました。ここでのすばらしい出会いや体験は、参加者の人生に大きな影響を与え続けています。この Tomato ワークショップの手法を社会に広めるため、2004年に Project Esin が設立。札幌市からスタートアップ支援資金の融資を受けました。

札幌でのメイン講師の方々は以下。

 

ジョエル・バウマン

Joel Baumann

カッセル芸術大学学部長 Tomato 共同創設者

社会やコミュニケーションの作法に影響を与える、インタラクティブなニューメディアを創造するクリエイティブ・リーダー。これまでソニー三菱自工、AOL、シャープ、ノキアレッドブルなどの広告を手がけ、1999年にロンドンで Tomato の設立に参加。2003年には日本最大の屋内レイブイベントであるエレクトラグライドのために全長9時間のビジュアル作品を制作した。2006年にはオランダのフローニンゲンで、前衛作曲家コーネリアス・カーデューの作品演奏会のためにダイナミックなビジュアルインスタレーションを発表。カッセル芸術大学でニューメディアの専門家として教鞭をとり、2003年より学部長を務めている。

グラハム・ウッド

Graham Wood

The Gild エグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクター Tomato 共同創設者

世界のクリエイティブシーンに影響を及ぼし続けるデザイナーの一人。1991年にロンドンで先鋭的なクリエイティブ集団「Tomato」の設立に参画。以来、JWT、Stuido Heiss、The Gild などでエグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターとして活動しながら、ナイキアディダスマルコム・マクラーレンソニー、ポルシェ、ガーディアン、BBC など著名ブランドのディレクションを手がけてきた。AICP、D&AD、ウェビー、FWA、カンヌライオンなどで数々の栄誉ある広告賞を受賞。若手育成のために、そのユニークな発想法を積極的に公開している。1965年、ロンドン生まれ。

上記のお二人がメイン講師でした。

今期の日本で行うワークショップでは、

  1. 東京で2週間(受講料30万、ほぼマンツーマン指導)と
  2. 札幌で4日間(受講料5万、チームで行う映像のワークショップ)

の二種類がありました。

 

私は企画者の方から「こういうワークショップがあるから出てみないか?」と誘われて興味を持ったのがきっかけでした。

こんなに高いワークショップなんで出たこと無い!どうしよう!と思っていましたが、

  • tomatoは知っていた
  • 1分以上の映像作品を全然作ったことがないので、映像作りはやってみたい。
  • 自分の仕事に対して、最近頭が硬くなってきてるなと思っていた(ルーチンワークを長く続けていると、全体の質が下がってくる)
  • 東京の申し込みが終わっていた。

という事で、東京に引っ越した3日後に、また札幌に戻ってワークショップに参加することにしました。

 

内容

有料ワークショップなので、ここで内容は詳しく伝えられないのですが、一言で言うと「めっちゃ面白かった!」です。

ワークショップでは基本3人チームで映像作品を作ります。5チームぐらいあったのですが、大抵チームに1人はプロの映像屋さんがいたように思います。

私のチームでは技術者が私だけだったので、全体のディレクションを行いました。

他のチームがpremiereとかAfter EffectsとかFinal Cut Proを使っている中、私のチームは全てiMovieで作ってみました。

そもそも細かい事をやらないような構成にしたので問題なかったのですが、iMovieでも意外と面白いもの作れるという事がわかって面白かったです。

映像技術のワークショップなのかな?と思っていたのですが、そちらがメインなわけではなく、どちらかというと「考えるプロセス」を凄い鍛えるワークショップです。

技術職の方ならわかると思うのですが、基本的には「結果を出す」事にフォーカスして動いていることが多いと思います。

このセミナーでは「結果よりもプロセスを大事にして行動して下さい。そして、その時に何を考えたのかを大切にして下さい」というやり方でした。

PV一本を3時間以内で提出

ワークショップでは基本3人チームで映像作品を作りますが、3人でも圧倒的に時間がたりません。

最終課題は与えられた曲でPVを3時間以内に作る(昼食時間も込)だったのですが、

チームぞれぞれの協力の下、無事に面白いなぁと思える映像が作れたので、楽しかったです!実質時間は

  • 絵コンテや歌詞でイメージの共有 40分
  • 昼食 30分
  • 映像撮影(3人で分担) 30〜40分
  • 映像編集 30分
  • 確認作業など 20分

ぐらいだったと思うのですが、3時間以内で映像作品出来たことに私も驚きましたが、チームの人も皆驚いていました・・・・。

「今なんの技術が流行っていますか?」の無意味さについて

講師の人でjoelさんというTomato 共同創設者でもあり、ドイツでカッセル芸術大学 というアートスクールの学部長をしている先生がいました。

この人はテクニカル系の人で、プログラミングやマイコンなどを仕事で扱っていたり、生徒さんに教えています。

その先生に

「今、世の中にはビジュアル表現出来る言語やミドルウェアが沢山あると思うんですけど、業界的にこれが流行ってきている、人気があるというモノはありますか?」

と質問しました。

するとjoelさんと、一緒にワークショップを教えていたGrahamさんが

「そもそも、流行っている道具があるから作るというのは僕は順序が間違っていると思う。良い物を作りたいのであれば、アイディアが先にあって好きな道具で作るようにするべき。確かに、技術が進化して、自分のアイディアが簡単に形に出来るようになった。でも、逆に言うと似たようなものしか出てこなくなったよね。やはり、アイディアが先にあって作っていかないと、どんどん埋もれていくと思うよ。」

という、至極当然な意見をいただけました。

 

IT業界の「新しい物を追い続けなければいけない」という脅迫観念

ワークショップが終わった後に、とても面白いまとめを発見しました。

「UnityやUnrealを覚えないといけない強迫観念にかられている若者へ」

若者「つぎ勉強するのはUnityにしようか、Unrealにしようか?」

こういう若者が多いのでいっておくが、デザイナーなら、画力、造形力。プログラマーなら、アルゴリズムの基礎を勉強した方がいいよ。ミドルウェアは現場でしかたなく覚えるものなんだから。

私もずっと上記のような事を考えていたんですが、冷静になって考えると、どう考えたって「アイディアが先」なんですよね。今のIT業界の深刻な病の一つだと思います。

新しいAndroidウェアやヘッドマウントディスプレイなどが出て、表現力が上がっているのは間違いないけど、楽しいかどうか、ずっと使いたいものってそんなに無いと思うんです。

「出たばっかりの技術使うと話題になるから」という理由で、個人の実験的なプロジェクトなら問題ないんですが、微妙なもの作っても正直どうかとは思います。

今回、ワークショップをやっている間そのことを全て忘れてリセットしていたので、かなり思考の改革が行えたと思います。これを何とかして維持していきたいなと思います。

「時間制限」は強力なクリエイティブの味方

今回、講師の人方々に口を酸っぱくして言われたのは「時間は絶対守る事」でした。

これは仕事に関してのことだけではなく、自主制作という観点に置いても、最強の味方になりうるからです。

人間の意思ってめちゃめちゃ弱いので、「〆切」を設定しないと物事すすみません。

また、時間を凄い長い時間かけたら、いいものが100%生まれるかというと、そんなこともない訳です。

よく、「時間制限があるとプレッシャーが・・・」と、いう人が居ますが、それは間違いで「時間制限があったほうが、200%の能力を出せる、アイディアで勝負出来る」という事の方が、今回のワークショップをやっていて多いのかなと思いました。

4日間で3〜5分の映像を3本作るとか、物語をつくるとか色々やったのですが、正直ものすごいスケジュールだなと思っていました。

ただ、「制限」という枠があるからこそ、アイディアで工夫したり音で工夫したりという考え方が出来たので、今後の個人制作でも〆切はガッツリ設定しようと

思いました。

何故か東京の友達が増えた

今回、札幌でワークショップを行うという事で、殆ど札幌の人なのかと思っていたら、半分くらいが東京の人でした。

おかげ様で、東京に引っ越したばかりで友達が少ないと伝えると、皆さん快く「いっしょに東京で飲みましょう!」と言っていただけて嬉しかったです。

今後共どうぞよろしくお願いいたします。

国外出たいという話

今回、参加者の方で英語が流暢な方が5人くらいいらっしゃったかと思います。過去に国外で仕事したことがあったり、留学していた人がいたので、

ワーキングホリデーとか学校の話を聞いていたのですが「タイミング良ければ直ぐ行っちゃったほうがいいよ!」と皆さん口をそろえて言っていたのが印象的でした。

Aさんという方は、ロサンゼルスにある超有名アートスクールでコミュニティデザイナーの勉強をして、日本に帰ってきた方でした。

その方は、20代前半から行っていたのですが、最初に行った時は中学校1年生の英語ぐらいしか出来なかったそうです。でも「行ってしまうと強制的に覚えるので、

既に技術がある程度あり、言葉で悩んでいるのであれば行ってしまってもいいと思う。」と言ってもらえました。様々な制度もあるようなので、ちゃんと調べて今後まとめます。

また、「大抵の人は、お金もそうだが、仕事でタイミングを逃すとか、社会的な時間の意味で出来ないことが多いのだけど、貴方は出来るような職種なのだから、やればいいのに」と言われたのが印象的でした。

 

また、Bさんというヨーロッパの方から日本に来て10年ほど住んでいる方にもお話を伺いました。

Bさんは高校を中退し、ドイツで学校に行くお金を貯めるために暫く働き、26歳で日本の大学に来て日本語を勉強しました。

そして、有名な某銀行で働いた後、某検索エンジンの会社で働きました。近々独立するそうです。

Bさんが26歳で国外に出たという話を聞いて「20代後半で国外出て、言葉はどうしたのか」「お金はどうしたのか」というお話を聞きました。

「言葉は、まあ、勉強したら結構なんとかなるという事と、自分も学校に行くお金がなくて、数年間学費のために働いてたからわかるよ。日本は奨学金で来ることが出来たけど、探せば制度は色々あるから、どちらかというとタイミングとやりたいかどうかだと思う。」と言ってくれていました。

私の場合、幸い仕事は遠隔がほとんどなのですが、言葉を勉強するならやはりまとまった時間をもっととらないと厳しいかなと思っていました。

過去にカナダに住んでた時は強制的に言葉は覚えましたが、それでも丸一日しゃべり続けても、やっと会話が出来るようになるまで3ヶ月はかかりました。

あと、国外行かなくても言葉はしっかり勉強出来る事が解ったので、言葉の劇薬として国外出るのはちょっと待とうかなと思いました。

そして、今は奨学金を返済中なので、全部返済してしまってお金を貯めてからと思ったのですが、そんなこと言ってたら直ぐ年取るな・・と思って色々考えなおすことが多かったです。

また、なぜ国外出たいかという理由が、ただ「住みたい」だけではなくて、「英語がもっとうまくなりたい」と「色々な仕事をしてみたい」とかなので、そこの釣り合いを取れるような場所を探したいなと思いました。国外も国内の仕事も楽しいです。

昨年ヨーロッパに言った時に、ドイツが日本っぽくていいなあと思ったのと、すぐとなりに刺激的なオランダとベルギーが有るのがいい!!(そして食べ物がアメリカより圧倒的に美味しい)と思っていたのですが、最近こんな情報が出ました。

日本国籍者のオランダ労働許可が不要に

2014年12月24日オランダ政府は、1912年に締結された「日蘭通商航海条約(The Treaty of Trade and Navigation between the Netherlands and Japan)」を根拠として、日本国籍者はオランダで労働許可なく労働ができるとの判断を下した。これは、オランダ雇用者がその赴任者である被雇用者に関する労働許可申請を行う必要がないことを意味する。

これ利用して行きたい!と思いました。

まずは言葉ですね・・・。オランダに友達だれか住んでなかったかなぁ・・・

 

色々考えなおす事が多く、実りの多いワークショップでした。

次は夏季開催なので、タイミング合えばまた行きたいと思います。